街ブラそしてクメール料理に挑戦【前編】:カンボジア編④

カンボジア

前回の記事、首都プノンペンの恐怖遊園地:カンボジア編③は「こちら」です。

2023年12月12日の深夜21時半頃、私ラム肉食べ太郎は、カンボジアの首都プノンペンから10km程度の位置にあるプノンペン国際空港に立っていました。

12月といえば北海道では冬将軍が我が物顔に模様替えを行う時期になります。広大な大地に大理石のような氷を張り巡らせ、凍てつくような風が雪を連れて舞い踊るので、生けとし生けるものたちは春の訪れを待ち望みながら身を潜めることになるのです。北海道の生命の強さと豊かさはこうした季節の循環の中に組み込まれているのです。

しかし私ラム肉食べ太郎は、その土地に生きる者に課せられた自然の摂理から逃れようと常夏の国、赤道直下のカンボジアへとやって来たのです。冬将軍もここまでは追って来ないでしょう。

ベトナムのハノイ経由でカンボジアのプノンペンに降り立った。

プノンペン国際空港の外は熱帯夜の空気に包まれており、シャツの下でジワリと汗ばむのを感じました。

気温はおそらく30度を超えていたかと思いますが、カンボジア人にとっては乾季(12月〜5月)であることから涼しく感じるそうです。

道民にとって冬の-5度を暖かく感じるのと同じなのだと思います。

ラム太郎
ラム太郎

氷点下の気温に慣れ始めていた私の身体は、30度以上の気温に順応できるのだろうか。

カンボジアは発展途上国のイメージがありましたが、思いの外に空港が綺麗で、自分自身のこれまでのカンボジアに対する勝手な印象が変化して行く旅になるだろうと、そんな予感がしました。

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夜中なのにも関わらず人が多い。

ラフな格好の人が多いが、本当に空港に用事があって来ているのだろうか?

サンウェイホテル プノンペン(★★★★)

今回の滞在先はサンウェイホテル プノンペン、4つ星ホテルでした。

控えめなクリスマスツリーが少し侘しい雰囲気の広いロビーの真ん中に飾られていました。

クリスマスツリーと言えば冬そして雪を連想する私ですが、カンボジアのクリスマスツリーの記憶と共によみがえるのは防虫剤の香りです。

プノンペンでは比較的リスクは少ないとはいわれていますが、蚊のもつデング熱やマラリアには気を付ける必要があり、おそらく入念に防虫剤が撒かれているのでしょう。

そのため独特な匂いがするばかりではなく、ベッドのシーツも初日だけペタペタした触り心地がしました。

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真夜中だからだろうか。どこか侘しい雰囲気がするホテルのロビー。

ホテルの部屋は古いためコンセントが少なくて不便でしたが、造りは広くて豪華でした。

少し蒸し暑かったが空調の機能は十分だった。

どことなく映画「シャイニング」を彷彿させる廊下。

翌朝、私は楽しみにしていた朝食ビュッフェを食べに行きました。カンボジアで最初の食事となります。

朝食会場の入口では、よだれを垂らした焦点の合わないマーライオンのようなオブジェが出迎えてくれました。

クリスマスと南国の雰囲気抱き合わせセットだ。

控えめな朝食となりました。選んだものは焼いたトマトに煮込んだブロッコリー、そしてシュウマイにチャーハン、そして紫の渦巻きのものは餡子が入った饅頭のような味でした。

どれも美味しかったのですが、特に印象的だったのがブルーチーズでした。こんなにも濃厚でカビ臭い(良い意味で)ブルーチーズは初めてで非常に気に入りました。

控えめな朝食となった。

ホテル周辺の散策

午前10時のカンボジアの日差しは強烈でした。陰陽の境界がくっきりした景色は、立体的な視覚効果を生み出すことを知りました。雲すらもが存在感を示し木々の青さはより浮き立ち、熱く吹く風に照り返しのアスファルト…そこにある全てが日差しというスポットに当てられた主役のようでした。

同じ時間軸で全てが雪に覆い隠されようとする北海道と、全てが陽の光の下にさらけ出されるカンボジアは対照的でした。

細部まで鮮明に強い日差しの下で露わになっていた。

サンウェイホテル プノンペンの外観だ。

サンウェイホテル プノンペンは、カンボジアの首都プノンペンの中心部に位置しており、周辺には政府関係の建物や、有名な寺院「ワット・プノン」などがあります。

ホテルの向かいにはアメリカ合衆国大使館があった。

円形のワット・プノンの敷地の周りの道路を走るトゥクトゥク。

ホテルのすぐ近くに寺院「ワット・プノン」があり、他にはバス停や屋台、市場などがありました。暑い日中ですが木陰で休んでいる人や、歩いている観光客に子連れの親子など、様々な人がいましたが共通してのんびりとした空気が流れていました。

中央の屋台ではペットボトルの飲み物が売られていた。1米ドル(4000R)だと水を4本買うか現地通貨リエルでお釣り(3000R)を受け取ることになる。

ホテルの裏には「カンタ・ボパⅥ小児病院」があり、正面にいくつかの屋台が並んでいました。

驚くことに、この公立病院では子ども達が無償で治療を受けることができるそうです。病院の前の通りは綺麗でゴミ箱も設置されていました。

私のカンボジアのイメージは暗赤褐色の土が広がる土地に裸足で駆け回る子ども達がいるというものでした。解像度の低い私のイメージは早くも目の当たりにした景色に塗り替えられて行くのを感じました。

おそらく田舎の様子は私が元々持っていたイメージに近い部分もあるのだと思いますが、カンボジアでの滞在は首都プノンペンのみになりますので、今回は近代都市化しつつある街を見て周り、新しい情報を学んで来たいと思います。

「カンタ・ボパⅥ小児病院」しっかりした大きな病院のようだ。

通りには低層の建物が並び、中には飲食店やマッサージ店が入っている。

手始めにサンウェイホテル プノンペンの周りを軽く散策してみたところ、治安に不安を感じることはなく、のどかな雰囲気を味わうことができました。

国立図書館

首都プノンペンの街並み

カンボジアは発展途上国に括られていますが、首都プノンペンは十分栄えていました。広い道路に面して近代的な建物が並んでいました。

主要道路は広く綺麗だった。比較的高層ビルが少ないので空が広く見えた。

カンボジアの保険会社「INFINITY」。必要なインフラ自体はひと通りある印象だ。

敷地に余裕のあるお洒落な建物。

マツダに三菱の車が見える。カンボジアには中古の日本車がたくさん入ってくるとのことだ。

ノーヘルのおっちゃん。一応ヘルメットの着用は義務付けられているのだが…ノーヘルが目立つ印象だった。

プノンペンは更なる発展を遂げる

カンボジアには特に中国資本が多く、中国語を多く見かけます。まだ少ないとは言え、新しい高層ビルが次々と建設されている様子が見て取れました。

首都プノンペンの恐怖遊園地:カンボジア編①こちら」で書きましたが、後日訪れた開発途中の中洲エリアでは、建設中のビルに安全対策が施されておらず大変驚きました。流石に人の多い都心では建設中のビルにネットや囲いがあるようですね。

次々と建設される高層ビル群。

空が青く建前の輪郭もくっきり見える。

王宮や寺院、メコン川など重要な場所を中心に計画的に都市計画が進んでいるように感じました。そしてメコン川のほとりは綺麗に整備されており、散歩など良いひと時を楽しむことができそうな雰囲気でした。

メコン川ほとりのイベント会場のように見えるもの。

メコン川のほとりは綺麗に整備されている。散歩にもオススメのスポットである。

日本企業イオンモールの台頭

プノンペンには実は3つのイオンモールがあり、私が訪れたイオンモール プノンペンにおいては日本にあるものよりも立派で驚きました。

ちなみにカンボジア人にとってのイオンモールは、昔の日本人にとってのデパートと同じで、休日にお洒落をして買い物や食事をしに行く場所になっているそうです。

日本のイオンモールよりも広くて床はピカピカに磨き上げられている。

高級ブランド店などが入っており、日本のイオンモールよりもデパート要素が強い。

街中の市場では直射日光と虫に当てられた魚が売られていて衛生面に不安を覚えるが、イオンモールでは活魚すらも手に入れることができる。

新鮮で衛生的なお頭付きの魚。

イオンモールは涼しく衛生的で特に安心感があり、滞在中は毎日訪れることになるのでした。

ラム太郎
ラム太郎

ちなみに旭川に住んでいた時もイオンモールに依存して暮らしていた。

続く

さて、カンボジア編④となりましたが、やっと本題に入って来た…と私ラム肉食べ太郎は思っております。まだまだ続く予感がしますが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

次回はカンボジアのイオンモールを堪能し、そしてカンボジアの郷土料理であるクメール料理に挑戦したことを書きたいと思います。

ラム太郎
ラム太郎

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