海から見た北海道 小樽の忍路湾

冒険
  •  いよいよネタ切れしそうなラム肉食べ太郎です。

 C.S.ルイスの「ナルニア国物語 ライオンと魔女」と言う小説を知っていますか?4人の人間の子供たちが、偉大なるライオンのアスランと共に、白い魔女と戦い、永遠の冬からナルニア国の住民を解放して行く…そんな感じの物語です。

 北海道でも間も無く、永遠のように感じた長い冬は終わりを告げ、春が訪れようとしています。旅立ちの時がやって来ました。私、ラム肉食べ太郎も新たなブログネタを求めて行動を開始したいと思います。

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 さて、今回は短い夏の暑いひと時の、小樽の忍路湾(おしょろわん)について書きます。

 忍路湾の海岸です。左奥に見える三角形の岩、カブト岩を目指してボートに乗り込みます。ちなみにここは、許可を得なければ立ち入れません

穏やかで綺麗な忍路湾。引き潮の時間帯である。

 ボートより。右手にカブト岩がある状態で見た、左側の景色です。この辺りの水位は深く、海底は磯焼けを起こしています。

青く綺麗な海は、豊さの証ではない。ここ一帯は磯焼けを起こしているので、海の砂漠のようなものである。

 カブト岩の間近へとやって来ました。岩の形が武具の「兜」のように見えませんか?これが名前の由来だとのことです。

厳しい海風に削られない場所にだけ、植物の生息が許されている。

 遂にカブト岩に上陸です。満ち潮の時間帯であれば、ここは海の中です。水溜りのようになった海水の中に、貝類やヒトデがいました。

荒地のように見えるが、ここにも完成された生態系があるのだ。

 海水が強く当たる波打ち際では、より多くの貝類が確認できます。鋭い岩と貝によって構成されたこの足場を、もし裸足で歩くようものなら、たちまち怪我をしてしまうでしょう。

深い海底を海の砂漠のようなものと表現したが、水位の低い場所では、このような豊かな生態系が見られる。

 カブト岩から少し戻った場所の光景です。海藻類が生息できる境界が磯焼けによって、はっきりと識別できるのが分かります。

海底が見えるほど、海水が澄んでいる時。海の色は海底が決めるのだ。

 船着場に降りてから見た景色です。色彩の豊さが伝わりますか?天気によっては、ギラギラと眩しく輝きを放ちます。

この景色に写る、唯一の人工物はこの、ボートを留めるポールのみである。
逆に、海の色も、奥の岩場も、全てがテーマパークの人工物のようにも見えてくる。

 海の中を覗き込んでみましょう。水位が深い場所、すなわち磯焼けを起こしている場所では、石灰質の岩肌の他に、目立つものはウニくらいですが、岸沿いの海底では場所によって生態系が移り変わって行きます。

この一帯は、昆布類に埋め尽くされている。急に深くなると、ただ磯焼けが拡がるばかりとなる。
昆布を掻き分けて泳いでみる。iPhoneで撮影したとは思えないでしょう?
この一帯は海藻類が拡がっている。カラフルな色彩の中を、時々小魚が泳いでいた。
光と海藻のコラボレーション。引き潮で水位が浅くなっている時間帯だけの景色である。
まるで良く作られた水槽の中のようである。

 以上が、小樽の忍路湾についてでした。観光地ではないこの大自然の中、私が一歩踏み出すだけで、足の裏の生態系を破壊してしまうことになります。なるべく大自然のバランスを崩してしまわないように、注意を払う必要があります。

 このような、多くの人が立ち入らない場所でも、所々にゴミが見られました。多くは流れ着いて来たものだと思います。これらもまた、生態系を破壊してしまう大きな要因のひとつです。

 人類が生きている限り、自然環境への干渉は避けられませんが、北海道の豊かさを持続可能なものにして行くための、ひとりひとりの意識が大切だと、私ラム肉食べ太郎は思うのです。

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