夕張

冒険

 こんにちは、ラム肉食べ太郎です。

 7月の4週目に本州からの友人と一緒に、道内を旅して来ました。

 まずは夕張編を紹介させて頂きます。以前から北海道での冒険ブログを書くなら、夕張は外せないと考えていました。

 夕張と言えば、2007年3月に日本で唯一財政破綻した自治体として、皆さんの記憶にもあると思います。2019年4月に新たに北海道知事となった鈴木直道氏は、この夕張市の市長として再建に努めていた方でした。

 さて、現在の夕張はどうなっているのでしょうか。

 新千歳空港から夕張に向かう途中の道で、突如廃道が出現しました。深く溝が彫られ、簡単には立ち入れないようになっていました。どこに続いているのでしょうか。

右が現在使用されている道路で、左が廃道。よく見ると道路の端が埋まっている。深く溝が彫られていて、廃道には立ち入れない。

 昔は山に沿って、旧道がぐねぐねと続いていましたが、現在使われている新道は、この山を乗り越えるように大きな橋が架かった道となっているようです。

廃道の反対側の端。この先に進んでみたい衝動に駆られる。

 JR夕張駅まで続いていた石勝線の夕張支線は、2019年4月1日に廃線となりました。126年5ヶ月の鉄道の歴史の幕を閉じ、電車が走らなくなった線路には、もう草が生い茂り始めています。

もう踏切が鳴ることはない。

 1987年7月22日に廃線となった、三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の南大夕張駅を訪れました。

 当時使われていた列車が展示してあり、中にも入ることができました。

綺麗に保存されていた。
今では見られない、木造の床と座席だった。
当時の冬は、ここにダルマストーブを置いて、石炭を焚いて暖を取っていたのだろう。
雪を掻き分けながら走れるパワフルな作りだ。
1980年代、今から40年近く前に走っていたバスである。
南大夕張駅の目の前には自転車屋さんの廃墟。この一帯は廃墟だらけである。寂しいものだ。

 南大夕張を後にして、シューパロ湖方面に向かいました。

シューパロ湖(パノラマ撮影にて)。木が水に浸かって立ち枯れている。
湖から顔を出す橋。湖の底には街が沈んでいると言うことなのだろうか。

 長い間、湖の底に沈んでいたと思われる場所を見つけました。

まるで荒廃した未来を題材とした映画のワンシーンのようだ。

 下に降りることができました。凄い経験をした気がします。

ゾンビ映画に出て来そうな景色の場所を歩いた。
長いこと水の中に浸かっていたことが想像できる。こんな道が長く続いていた。
激しく錆びた橋。この上を歩く勇気はない。

 夕張の廃墟を見て回り、ノスタルジックな感傷に浸りました。日本で唯一財政破綻した夕張市の現状は、少子高齢化の加速する北海道全体の、そう遠くない未来を示唆するものであるとも感じました。

 私は廃墟が好きですが、それは、そこに昔の生活の足跡を感じることができるからです。そしてそれが、保存されたものであるならば、ただの廃墟ではなく、博物館であり歴史の教科書であるのです。

 もし、誰にも見向きもされない廃墟群がただ広がるばかりになってしまったら、それはとても悲しいことだと思います。

 夕張の財政破綻の一例は、北海道のより良い未来を見据えることに繋がることを切に願います。

少し廃墟から離れたことも書きましょう。

 夕張探索中に人懐こい狐が出て来ました。車から降りた瞬間にすり寄って来ました。エキノコックスが怖いので触れませんでしたが、もふもふしたくなる可愛さです。逃げるどころか、遊んで欲しそうに近くを駆け回っていました。

カメラ目線のサービスショット。連れて帰りたくなる可愛さだ。

 以上が夕張編です。この後帯広に抜けたので、滞在できた時間はわずかでしたが、非常に濃い時間を過ごすことができました。

 今回の旅では、後日、新三笠炭鉱変電所跡にも行きました。この内容についても記事で紹介させて頂きたいと思います。

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次の旅は「旧北炭幌内変電所」についてです。

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