台湾の魅力(1) 龍山寺

冒険

 美味しいものが大好きな、ラム肉食べ太郎です。

 今回は、台湾の台北・九份について書きたいと思います。2019年3月に3泊4日で行って来ました。過去の内容になります。

 まず、台湾に行こうと思ったきっかけですが、とにかく安く行けるからです。下手に国内旅行するよりも断然安く行けます。しかも日本語が通じます。

 そして、ワクワクできそうだったからです。想像してみて下さい。空気、景色、食事、匂い、音。五感を通じて異国感が身体に纏わり付いて来た時の気分の高揚を。

 実際に台湾に行ってみて、その期待は裏切られませんでした。しかし、大切な感覚は五感だけではありませんでした。第六感、直感に頼った時、冒険は想像を超えた世界へと進み出すのです。

 さて、そんな直感頼りのラム肉食べ太郎が見た、台北・九份の魅力を時系列順に紹介して行きたいと思います。是非、お付き合い下さい。

台湾のどこにでもある双子のポスト。左は国内郵便用、右は航空郵便と速達郵便用らしい。

 2019年3月21日

 新千歳空港から「CHINA AIRLINES」で台北の桃園国際空港に向かいました。私が住んでる最北端近くの小さな町から、新千歳空港までは約300Kmもあるので、空港に向かうのも楽ではありません。札幌で前泊しました。

 当日は14時20分の飛行機でしたが、搭乗前にやっておくことがいくつかありました。そのひとつがポケットWi-Fiのレンタルです。しかし、お茶目な私は間違えて、ひと月前の日付で予約してしまっていました。

 不幸中の幸い、その場で別のポケットWi-Fiを借りることができましたが、無駄にした分含めて2台分の料金を払う羽目になったのと、1日1Gまでの容量制限があるものしか借りれなかったことで、すっかり落ち込んでしまいました。

 「ああ、きっとこの旅は良くないことばかりが起こるんだ。」そんなブルーな気分の私を立ち直らせたのは、機内食でした。昼食とも夕食とも言えない時間でしたが、ボリューム満点で非常に美味しかったです。

 しかし、相変わらずお茶目な私は、機内食が出ることを知らなかったため、搭乗前に食事を済ませていたのです。満腹の私は、台湾に着いても「今日はもう何も食べられないだろう。」と悟りました。

 そして、この時点で既に旅の教訓を得ていました。せめて日本語くらいしっかり目を通すことWi-Fiレンタルの日付や、機内食の有無をしっかり確認しておかないと後悔しますよ〜!

機内食。「Chicken or Beef?」と聞かれる。右上のコップに直接飲み物は入れない。この中に飲み物の入った紙コップを納めるのだ。

 飛行機が台北に到着しました。機内でシュガーラッシュ2を観て、ホクホク気分の私に、最初の試練が迫って来ました。そう、入国審査です。機内食を選ぶ時に「Chickin or Beef?」と聞かれて、ドヤ顔で「びぃ〜ふ!」と答えることができた私ですが、入国審査となると話は別です。

 頭の中で「sightseeing.」と繰り返し唱えていました。何を聞かれても、こう答えておけば大丈夫な魔法の言葉なのです。

 さあ、いよいよ私の番です。震える手でパスポートを渡してから、引き攣った笑顔を見せました。「私は敵じゃないよ。」そう態度に示そうとしたのです。

 「何しに来ましたか?」「じゃあ、指ここに置いて下さい。」「はい、カメラ見て。」「はい、いいよ〜」

 ええ、日本語でした。それもそれも流暢な日本語でした。正直余裕でしたね。チョロいもんです。皆さんも入国審査の時は心の中で唱えてみて下さい。「さぁぃとぅしぃ〜いんぐ!」これは確か、「私はあなたの友達です。」って意味です。

 台湾桃園国際空港から萬華區のホテルまでは地下鉄(MRT)を乗り継いで向かいましたが、その前に悠々カードと言う、JR東日本のSuicaみたいなチャージ式のプリペイドカードを購入しました。これはとても便利で、最後まで大活躍でした。

 空港と接続しているMRTの機場第二航廈駅はとても綺麗で、案内板が分かりやすく、ホームには転落防止用のドアが付いていました。でも、地下鉄の車両座席はツルツルしたプラスチックのような材質のものなので、長く座っているとお尻が痛くなります。

JR北海道のKitacaみたいなもの。購入しておくと記念にもなる。

 3泊ともシーザーメトロ台北というホテルに滞在しましたが、このホテルはMRTの龍山寺駅の近くにあります。有名な龍山寺が近くにありますし、台北の中心地となる台北車駅へのアクセスも良かったです。

 早速ホテルに荷物を置いた後、最初の観光地として龍山寺に行きました。台湾時間で21時を回っていましたが、龍山寺は夜でもライトアップされていて美しいのです。境内にはたくさんの熱心な信者が参拝に訪れていて、お供え物がたくさん置いてありました。厳かな雰囲気に包まれていて、自然と行動が控え目になりました。

艋舺龍山寺は1738年に創建されたそうだ。ここまで色褪せても、なお繊細で豊かな彩りを想像させる屋根飾りは見ていて飽きない。
境内には本殿があり、その周りをぐるりと歩くことができる。こっちは色彩豊かで、台湾らしさを感じることができる。

 龍山寺を出る頃には、台湾時間で22時近くになっていましたが、他にも行きたい場所がありました。夜市です。台北では毎晩沢山の屋台が開かれ、お祭りのようになっている場所がいくつもあるのです。

 台北で一番有名な夜市は士林夜市と言う場所ですが、龍山寺のすぐ近くにも華西街観光夜市と言う場所があります。そこに行ってみました。

 結論から言うと、とんでもない場所に足を踏み入れてしまいました。非常にディープな観光地にいきなり足を踏み入れてしまったのです。

 むせ返るようなスクーターの排気ガスに覆われた龍山寺の周りは、沢山の怪しい食材が蒸し暑い外気に晒されていて、控え目にも衛生的とは思えませんでした。その怪しい食材と言うのが、首付き鶏の丸焼きや、鶏足の丸ごと煮、初めて見るカラフルな魚達と、見た目にも衝撃を覚える豊富な品揃えでした。

 この時はまだ台湾に着いたばかりで、食事が口に合うか不安な状態だったので、これらを口にする勇気はありませんでした。これらの光景に、「もしかしたら台湾滞在中は何も口にすることが出来ないかも知れない。」とすら思いました。

 幸いお腹は空いていなかったので、ひたすら歩いて回りました。見る分には飽きません。賑やかで幻想的で、とても不思議な気分になりました。

華西街観光夜市は台北の下町の夜市。観光客が気軽に食事をする場所ではない。けれど、見て回るにはとても楽しい場所だ。

 1日目はこうして終えました。2日目からは徐々に台北に溶け込んで行く、ラム肉食べ太郎です。

続きは台湾の魅力(2) 九份

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