【後編】閉ざされた雪の美術館

冒険

【前編】閉ざされた雪の美術館こちら)の続きです。

雪の美術館は、ディズニー映画「アナと雪の女王」に出てくる氷の城のようだと一時期話題になりましたが、映画の雰囲気に負けない素敵な世界観が確かにここにはありました。

雪の美術館の外観。氷の結晶模様が施された外観は、まさに氷の城であった。

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氷の城(雪の美術館)のエントランス

扉を通り抜ける時はこの呪文を言うのを忘れてはいけません。「少〜しも寒くないわ♪」

ここから先は僕も君もエルサです。ありのままです。Let it goです。

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少〜しも寒くないわ♪ だって6月だもの〜♪

エントランスには一年中ホワイトクリスマスツリーが煌めいていますが、真夏に訪れたとしても「雪の美術館」に一歩踏み入れてしまえば、何の違和感もありません。

白と光と氷模様の見事な調和の世界が広がっています。

入場料は大人は700円でした。

いくら心はオラフでもちゃんと大人料金を払いましたよ!

これならアナもオラフも大満足だ!やったねエルサ!

部屋の隅にある細やかな調度品にも抜かりはありません。

またまたディズニー映画「美女と野獣」に出てくる、ろうそく付き燭台のキャラクター「ルミエール」までいました。名前は知らなくても、あのムカつく顔はすぐに思い出すでしょう?

美女と野獣に登場するルミエールも僕らを歓迎「よ〜う〜こ〜そ!♪」

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椅子にテーブルだって魅力的です。ロッカーに荷物を預ける事もできるので、まさにエルサのようなドレスに着替えてから城の中に入って行く人もいました。

衣装に着替えてロッカーに荷物を預けたら準備は万端。

不思議の国の螺旋階段

ここはアリスが落ちて行く、不思議の国へと続く穴の中でしょうか?

長い左巻きの螺旋階段を降りて行きます。壁には雪景色を意識させる絵画や小物などが飾られています。

建物の1階から入ったずなのに、長い螺旋階段を下っていると言うのは一体…

美術品に囲まれた空間だ。小物も壁も光も空気さえも!確かにここは美術館なのだ!

どの位置で切り取っても、それは絵画であり、芸術となるのだ。

螺旋階段を降り切った底には噴水があった。

この地底の噴水は高い天井に向かって水を噴き出しているのだ。

氷の回廊

2人の門番に守られた扉の先には、これまでとはまた違う世界が続いているように見えます。

スケルトンの扉からは不思議な青い光が漏れてきます。この先には「氷の回廊」があるのです。

この扉の先にはまた違うダンジョンへと続く。

扉を開いた瞬間、冷気が身体を包み込みました。雰囲気だけではなく…確かな冬の世界がこの建物の地下にはあったのです!

ガラスの壁の先には見事な氷の壁が広がっていた。ガラスの奥は-15度の世界だ。

地下水をノズルで吹付け、この氷の壁はここに保たれている。

雪の結晶美術館

雪の結晶が出来るまでには条件があり、その条件によって様々な形が作られるのです。雪の結晶と言う完璧な幾何学模様の形の派生は数え切れない程あり、その世界に魅了され、飽くなき探究心が求めるがままに研究に打ち込んできた学者達がいるのです。

ここはそんな方々の成果を一挙に集めたおもちゃ箱です。さて、足を踏み入れて行きましょう。

日本の観測史上最低気温はこの旭川で観測された-41度である。そんな場所に相応しい美術館なのだ。

壁に続く展示パネルは、おとぎ話のように柔らかい文調で雪の結晶の世界を教えてくれる。

昭和的な筆記体であるが分かりやすい。

分類学者である中谷宇吉郎氏は世界初の人工雪を作り出した人である。

途中には雪の結晶のドームがある。とても綺麗な場所だ。

ドームの中心で両手を広げ、天井を見上げてぐるぐる回ると、まるで雪の結晶の万華鏡のようだ(と思う)。やる勇気はない。

雪の結晶の学習スペース。レトロなのか未来的なのか分からないこの空間には、画面の数だけ知識がある。

音楽堂

音楽堂ではコンサートなどが行われていたのでしょう。繊細に作り込まれた美しいホールでした。

また、館内のミュージアムショップでは雪の模様を施したオリジナルのレターセットや、絵葉書、小物などの様々なお土産が売られていました。

ミュージアムショップで衣装を借りて、あなたもちびっこもお姫様に変身する事が出来るのです。

ステージの周りにはせせらぎが。そして縁には雪が積もり、中央へと導くランプが小道を照らす。真っ白なピアノと、雪の馬車が迎え出る「主役はあなたです!」

何となく座ってみては、椅子に施された結晶を思わず指でなぞる。

突然始まったプロジェクトマッピング!雪の世界に色彩が芽吹き、音と光のイリュージョンに包まれるのだ。なんて、なんて素晴らしいものを…雪の美術館の閉館を心から嘆く。

雪の美術館のプロジェクトマッピング

結婚式場

雪の彫刻のような真っ白な壁と、氷のようなシャンデリア、そして色とりどりの花が映えます。

沢山の夫婦がここに誕生した。感動と共に永遠の思い出を刻んだ場所となったに違いない。

沢山の友人達が幸せな瞬間をお祝いした。記憶の中にいつまでも残ったに違いない。

人生史に刻まれる瞬間の幕が開ける。

式場に飾られた小物のコンセプトにブレはない。

カフェレストラン スノーナ

私はこの「夢と感動と奇跡の結晶の美術館」で最初で最後の食事をしました。案内された席は主人公が座る席のようでした。

注文した「ふわふわ卵のオムライス」は驚くほど美味しかったです。アメリケーヌソース(海老のソース)が無くなってしまったとの事で、代わりにトマトソースでの提供でした。

この席に私は迎え入れられた。窓の外が6月なので雪の世界感がないが、見よこの高級感を。

飽きの来ない視界だ。いつまでも座っていられる。

注文したのは、ふわふわ卵のオムライス(1,200円)。オラフ(みたいなもの)と目線が合った。「お前を食べてやる!」

カフェレストラン スノーナの入口に飾られた器達。

さいごに

2020年6月30日に「雪の美術館」が閉館し、気付けば7ヶ月もの月日が過ぎてしまいました。

記事にするには今更感がありますが、行った事がある人は、この記事を通じて記憶の裏側から思い出を引き戻して頂けたら嬉しいです。

行った事がない人は、この記事を通じて感動を通り越し、地団駄を踏んで行かなかった事を悔しんで頂ければと思います。

使用したカメラは、iPhone XとGoPro HERO8 Blackです。GoProだと広角レンズで広い範囲が撮影できるのと、ブレのない動画が撮れるので重宝しています。

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最新モデルはGoPro HERO9 Blackです。

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