映画から学ぶ新型コロナウイルス:コンテイジョン

映画

 2020年2月28日(金)に北海道では全国に先駆け、新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて緊急事態宣言が出されました。

 3月4日(水)には全国の確認された感染者数が1000人を超えました。日本で初の感染者が確認されてから49日目のことです。

 この先この脅威はどのように拡がり、どのような混乱を引き起こし、そして収束して行くのでしょうか。

 私ラム肉食べ太郎は、今回の新型コロナウイルス騒動を、「コンテイジョン」と言う映画のストーリーになぞらえて考察してみようと思います。

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コンテイジョン あらすじ

 コンテイジョンは、2011年にアメリカで製作された映画です。

 香港を発生源とする致死率の高い新種のウイルスが、世界中に拡散して行く様を、世界初の感染者の夫WHO混乱に便乗して金儲けを企むブロガーなどの視点からリアリズムに描いた映画です。

ウイルスの拡散

濃厚接触

 映画では、感染者が人混みで咳をする描写があります。

 また、感染者が触れたドアノブやエレベーターのボタンなどに、度々カメラが寄ります。

 「人は通常、1日に2000〜3000回も顔に触れる」と言う台詞があります。

 このドアノブや、エレベーターのボタンなどに触れた手を媒介物とし、無意識に顔の粘膜の近くへとウイルスを移動させていると言うのです。

 これは感染者との濃厚接触の一種です。

 ちなみに、NHK政治マガジンによる濃厚接触の定義のうち、ⅲ. 汚染物質の接触者:「患者(確定例)」由来の体液、分泌物(痰など(汗を除く))などに、必要な感染予防策なしで接触した者。に当たります。

クラスター(集団感染)

 映画では、クラスターはホテル(カジノ)とスポーツジムとされています。また、感染者が出た小学校が閉鎖されました。

 新型コロナウイルスでも、名古屋市内のスポーツジムがクラスターのひとつと言われています。

 また、小・中学校の休校処置が行われました。これは集団感染を防ぐためです。

 捕捉ですが、汗にはウイルスが含まれないため、汗そのものをから感染することはありません。

WHO(世界保健機関)

 映画では、WHOが重要な役割を担っていました。死亡者からウイルスの発生源を辿るのです。

 潜伏期間の長さ。1人の感染者が何人に二次感染を引き起こす恐れがあるのか。感染しても症状が出ない人の割合などを調査し、正確にウイルスの発生源を辿って行くことで、このウイルスの動きや対策を見極めるのです。

 WHOの職員に対して「あなたの見解は重要な影響を及ぼす」と言う台詞があるように、WHOの発表ひとつで世界中の政府の対応が左右されます。

バイオ兵器

 映画では、バイオ兵器を疑う発言がアメリカの国土安全保障省から挙がり、WHOによって否定されていました。

 あらゆる観点から、ウイルスの出所を探るのです。

 新型コロナウイルスでも、ネット上で研究室から漏れたバイオ兵器であると言う噂が出ましたが、真偽は定かではありません。

ウイルスの正体

 映画では、このウイルスの潜伏期間は4日程度で、感染者は咳や熱と言った風邪のような症状に始まり、最後は重篤な脳炎を引き起こしてしまいます。

 このウイルスの正体ですが、アミノ酸配列の解析により、豚とコウモリ由来のDNAが交叉していることが分かりました。

 つまり、普遍的なウイルスが豚とコウモリを介してRNA構造を変化させることで毒性を獲得し、ヒトに感染するようになったと言うことです。加えてヒトの細胞構造に順応すべく変容し続けているのです。

 新型コロナウイルスの正体はまだ結論付けられてはいませんが、噂によるとHIVの塩基配列が挿入されていると言う話がありました。

 仮にウイルスの設計図が明らかになることで、HIVの塩基配列が挿入されている事が分かったのであれば、ここで初めて「抗HIV薬が効くのではないか」と言った仮説が打ち立てられるのです。

デマの拡散

 映画では、デマによって深刻な問題が生じました。

 公共の場で突然死した男性の動画を元に、「危険な感染症の可能性がある」と言ったことをブログに書いた男性がいました。自称フリーの記者です。

 混乱が広がるにつれ、彼のブログに真実を求めて訪れるユーザーの数が200万人にも達しました。

 そんな彼にある提案話が持ち上がりました。「ウイルスに効く特効薬を予言して欲しい」と言う話です。

 彼はそこで、レンギョウと言う薬草を指定しました。実際はウイルスに効果はありません。

 しかし彼がブログで、「レンギョウがウイルスの特効薬である」と言う嘘の投稿をすると、民衆はレンギョウを求めて薬局を探し回りました。大混乱です。

 結果的にレンギョウを取り扱う製薬会社の株価は跳ね上がり、彼らは膨大な利益を得ました。デマで株価をコントロールしたのです。

 しかし、民衆はレンギョウを探し求めて混乱を引き起こし、その最中で濃厚接触を繰り返しました。特効薬だと信じたまま服用を続け、ウイルスによる脳炎で亡くなりました。

 デマが招いた最悪の例です。

 新型コロナウイルスに対するデマも、大小問わず多々見られます。

 聞き齧っただけの根拠のない情報を、何気なくSNSに投稿しただけだとしても、ひょんな事から爆発的に広まってしまうことがあります。

 ウイルスが爆発的に感染を拡げて行くことをパンデミックと呼びますが、言わばデマのパンデミック状態を引き起こします。

 実際に「トイレットペーパーが品薄になる」と言うデマによって、大きな混乱が生じました。

感染症の収束

 映画では、勇気ある研究者が自分の身体で臨床試験を行ったことで、正規の過程を飛ばしてワクチンが完成しました。

 抽選でワクチンを打てる順番が決まり、ワクチン接種が済んだ人が増えて行くにつれて、ウイルスの脅威は収束して行きました。

 新型コロナウイルスは、映画のウイルスよりは遥かに致死率が低いため、国民全員がワクチン接種を行うと言うことはないと思います。

 やがてはインフルエンザと同様の扱いになるのではないかと考えています。

最後に

 以上が、私ラム肉食べ太郎が、コンテイジョンと言う映画のストーリーになぞらえて、新型コロナウイルス騒動について考察したものです。

 この騒動が早く収束することを願っています。皆さんも予防にしっかり努めて下さい。

 普段は主に冒険ブログを書いています。面白いと思って頂けましたら、SNSでのシェア等、応援よろしくお願いします。

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